精神障がい者就業・生活支援セミナーでの講演(令和元年8月7日)

令和元年度の愛媛県障がい者一般就労移行等促進事業として、愛媛県と南予地域就労支援ネットワーク連絡会の共催により、宇和島市で開催された「精神障がい者就業・生活支援セミナー」において、第1部では「精神障がいへの支援の動向~多様な働き方を目指して~」、第2部では「公的機関・医療機関における就労支援~障がい者雇用の現場から~」と題した講演を行いました。

午前の講演では、昨年取りまとめられた「今後の障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会報告」以降の動向について振り返るとともに、精神障害者の定着支援を支える遠隔支援の可能性について、SPISの活用事例の紹介を含めて説明しました。

午後の講演の前半では、公務部門の障害者雇用の課題と可能性について話しました。国機関には「公務部門における障害者雇用マニュアル」(内閣官房人事局、厚生労働省、人事院)が本年3月に示されていますが、このマニュアルは総務省から地方公共団体にも示されていることから、マニュアルに沿った説明を行いました。後半では、医療機関の「働き方改革」に資する障害者雇用の進め方について、国立がん研究センター中央病院の障害者雇用の様子をビデオで紹介しながら説明しました。

国の出先機関や地方公共団体からの参加者からは、既に雇用した者の対応に苦労されていることなど、同じ課題を抱えている行政機関同士の情報交換の機会を求める声が上がっていました。

セミナー翌日には、愛媛労働局と愛媛県庁を訪問し、公務部門の障害者雇用について意見交換を行いました。愛媛県庁では、今年6月に開設した「えひめチャレンジオフィス」も見学させていただきました。

(講演資料)

第1部「精神障がいへの支援の動向〜多様な働き方を目指して〜」

第2部「公務部門の障害者雇用の課題と可能性〜「働き方改革」という視点〜」

第3部「医療機関の「働き方改革」に資する障害者雇用の進め方」