水戸赤十字病院の障害者雇用研修会(第2回)でのジョブコーチからの事例発表等

水戸赤十字病院(茨城県水戸市)で5月に開催された障害者雇用研修会に続き、第2回目の障害者雇用研修会が令和4年9月16日に同院で開催されました。研修会では、国立がん研究センター東病院ジョブコーチの小泉聡子さんから「国立がん研究センター東病院での障害者雇用の取り組み」について発表があった後、医療機関の障害者雇用ネットワーク代表の依田から「障害のあるスタッフと病院内ジョブコーチの確保方法」について補足説明を行い、その後に茨城障害者職業センター職業カウンセラーの熊田真弓さんから「茨城障害者職業センターが行う支援サービスについて」説明がありました。国立がん研究センター東病院では、オフィスオークという障害者雇用のチームに障害のあるスタッフ16名と専任のジョブコーチ2名(9月から3名)が所属しています。説明資料には、具体的な業務が写真入りで詳しく紹介されているほか、院内での新規業務の切り出し方、実習による適性の把握方法、障害のあるスタッフとの接し方・支援、困りごとやトラブルへの対応など、現場で障害のあるスタッフと働くジョブコーチならではの説明があり、これから障害者雇用を進めようと考えている病院には大変参考になるものでした。茨城障害者職業センターからは、病院が利用できる支援サービスについての説明があり、職業センターからのジョブコーチ派遣、企業在籍型ジョブコーチの研修、うつ病などによる休職からの職場復帰に向けたリワーク支援などの説明がありました。講演後の質疑応答では、看護部門、検査部門、リハビリ部門、事務部門などから多くの質問があり、障害者雇用を自分たちの問題として考えていこうとする意識が感じられました。

(資料)

「国立がん研究センター東病院での障害者雇用の取り組み」

「障害のあるスタッフと病院内ジョブコーチの確保方法」

「茨城障害者職業センターが行う支援サービスについて」