兵庫県精神障害者就労支援事業所連合会(職親会)、全国精神保健職親会(vfoster)、兵庫県精神保健福祉センターの主催による研修会「精神科医療機関と連携したネットワークづくり」が令和5年3月1日に兵庫県こころのケアセンター(神戸市)で開催され、精神障害者の就労に関わる福祉事業所、就労支援機関、医療機関、行政機関、職親を含む民間事業所等から70名ほどが参加しました。
研修では最初に当ネットワークの依田から「精神障害者の雇用を支える地域の連携〜就労支援のネットワークづくり〜」をテーマに講演を行いました。講演では福祉的就労から一般就労に繋げていく流れを作るネットワークづくりの具体的な進め方として、「地域連携就労支援パス」の作成を提案しました。また、令和4年診療報酬改定で創設された「療養生活継続支援加算」により、医療機関の精神保健福祉士が関係機関と「顔の見える」関係を作りやすくなったことや、令和5年度に創設される「障害者雇用相談援助助成金(仮称)」により、雇用経験の豊富な事業所のノウハウを他の事業所に提供しやすくなることなど、ネットワーム形成に資する最新の動きも紹介しました。
講演に引き続き、全国精神保健職親会理事長の中川均さんの司会で座談会が行われ、北播磨障害者就業・生活支援センターの森一人さん、兵庫県精神障害者就労支援事業所連合会会長の野村浩之さんとともに、地域のネットワークづくりについて語り合いました。ネットワーク作りにおいては、自らの弱い部分を認識し、その部分を得意とするところと繋がる関係が大切ですが、座談会での話の中からも、医療機関、福祉事業所、就労支援機関等がそれぞれの役割分担で一般就労に向けた取り組みをしている事例や、行政機関が民間事業所のノウハウを活用してる事例など、それぞれの強みを活かしたネットワークづくりが紹介されました。
(資料)「精神障害者の雇用を支える地域の連携〜就労支援のネットワークづくり〜」