気象庁の研修で「発達障害について学ぼう」をテーマに講演

気象庁で毎年度開催している「障害に関する理解の促進・啓発のための研修会」が令和7年2月17日に開催され、「発達障害について学ぼう」をテーマにお話ししました。この研修会はオンラインで開催され、本庁のほか全国の管区気象台や地方気象台に勤務されている職員も受講されています。

発達障害のある人は、国の機関でも多く雇用されるようになってきましたが、外見では分かりくいため、どのように対応して良いかわからず、現場で対応に苦労されている話も伺います。そのため今回の研修では、発達障害とはどういう障害なのか、どのようにすれば職場で能力を発揮してもらえるのかについて、発達障害のある方自身の動画メッセージも紹介しながら、できるだけ分かりやすくお伝えするようにしました。

その際には、発達障害の特性というのは、実は、誰もが多かれ少なかれ持っていて、決して特別なものではないことを説明し、障害者雇用だけではなく、職員の皆さん自身の自己理解や家族や友人との関係を円滑にすることにも繋がることをお伝えしました。

研修の最後には、誰もが様々な特性や課題を有していて、そうした多様性に溢れたメンバーが、それぞれの強みを活かし、不足している部分は補い合うことで、職場全体のパフォーマンスが向上すること、そうすればメンバーそれぞれが自分の役割に自信を持ち、お互いに感謝し合う「健康的な職場」にしていけることを説明しました。

(講演資料)「発達障害について学ぼう」