静岡県東部発達障害者支援センターアスク(静岡県沼津市)では、静岡県及び東部地域の市町など行政機関(教育委員会含む)の人事総務担当者等を対象とした研修会を、令和7年10月15日に沼津市内のプラサヴェルデで開催しました。研修会には、静岡県ほか8市4町から19名が参加されたほか、地域の支援機関からも9名ほどが参加されました。研修会の冒頭では、静岡県労働局職業安定部職業対策課障害者雇用担当官の横地友貴さんが行政説明を行った後に、医療機関の障害者雇用ネットワーク代表で公務部門における障害者雇用情報サイト運営代表の依田が「地方自治体における障害者雇用の進め方」をテーマに1時間講演しました。その後、参加者は4つのグループに分かれて、それぞれの障害者雇用の取組について報告し合うとともに、雇用管理上の課題や職場内外の必要なサポートについてディスカッションが行われました。グループ内の議論を聞くと、採用募集しても応募者がない、現場は普通に仕事ができる人を求める、業務の切り出し方が分からない、現場も手一杯で障害者を支援する余裕はないといった現場ならではの悩みが多く語られ、それらについて熱心な意見交換が行われていました。公的機関では守秘義務の意識が高いため、民間の事業者と意見交換することは躊躇されがちですが、今回のように参加者が公的機関に限られていると、率直な意見交換もしやすいようでした。参加者の満足度も高かったようなので、今後ともこうした情報交換の機会が設けられることを期待したいです。