東京都福祉局が特定非営利活動法人WEL’Sに委託している「就労支援機関連携スキル向上事業」の「マッチングスキル等向上研修」のプログラムのうち、10月30日に練馬区立区民・産業プラザ(東京都練馬区)で行われた演習に企業トレーナーとして参加しました。この研修では、発達障害のある者が採用面接を受けるのに際し、就労支援機関が利用者と企業からアセスメントを行い、企業にどのように説明するかをロールプレイで試します。研修には、障害者就労移行支援事業所や区市町村障害者就労支援センターなどから20 人が受講者として参加したほか、就労支援機関等からは福祉トレーナーとして、特例子会社など障害者雇用企業からは企業トレーナーとして、延べ20人近くが参加しました。
研修の最後に行われた企業トレーナーの立場での総括として、マッチングは既存業務への適性を探るだけではなく、業務を実施しやすくするための再編成を含んでおり、その面では支援機関の役割が重要であることを伝えました。また、雇用する側としては同業種でどのような業務を障害者が実施しているのかも知りたいので、業種という視点での好事例を提供すると良いことを指摘しました。このような経験を通じて医療業に詳しい支援機関が出てくれば、医療機関の雇用環境も改善されることでしょう。