南予地域就労支援ネットワーク連絡会主催オンライン研修会での講演(2023年1月18日)

愛媛県の南予地域就労支援ネットワーク連絡会の主催でオンライン研修会「医療機関での障がい者雇用について考える〜障がい者雇用を支える、そして雇用する立場から〜」が開催され、「医療機関と連携した支援体制づくり」をテーマにした講演を行いました。研修会には県外を含め30名ほどが参加しました。医療機関からの参加者は3病院5名ほどでしたが、参加者の半数ほどは医療機関を運営する法人が母体となっている就労支援機関等に所属していました。

講演後には、研修会の参加者と意見交換が行われました。就労支援機関の参加者からは、病院に障害者雇用を働きかけても「障害者にしてもらえそうな仕事は既に委託しているので、病院にはない」という反応があるとの指摘がありました。こうした病院の反応の背景には、障害者ができる仕事に対する固定観念があり、具体的には清掃関係の仕事がイメージされることが多いようです。しかしながら、看護師や薬剤師等の医療専門職の業務といった、医療機関の「本業」の仕事についても、その中から定型的な業務を切り出すことで、障害のあるスタッフが専門職を支え、病院の戦力となっている事例もあります。そのような他病院での障害者雇用の事例を紹介すると、専門職の障害者雇用に対するイメージも大きく変化することが多いのも事実です。支援機関の皆さんには、こうした好事例も紹介しながら、障害者雇用に対する固定観念の打破に取り組んでいただくことをお願いします。

(講演資料)「医療機関と連携した支援体制づくり」