精神障がい者就業・生活支援フォーラムでの講演(平成30年8月30日)

平成30年度の愛媛県障がい者一般就労移行等促進事業として、南予地域就労支援ネットワーク連絡会と愛媛県の共催により西予市で開催された「精神障がい者就業・生活支援フォーラム」において、「精神科医療機関と連携した就労支援のネットワークづくり」と題した講演を行うとともに、ディスカッションの司会を行いました。講演の冒頭では、行政機関での障害者雇用の水増し問題について、拙速な数合わせ的な雇用を行うことは、働く障害者にも雇用する行政機関にも将来に大きな「負の遺産」を残しかねないことを指摘した上で、業務の切り出しや職場実習を通じて適切なマッチングを行い、本人の能力を発揮できる職場に受け入れることが大切であること、中央官庁の問題でも国の出先機関は全国にあるので、各地の就労支援機関に積極的に関わっていただきたいことをお願いしました。講演では「障害者雇用促進制度の在り方に関する研究会報告書の提案と精神障害者の雇用実態」「20時間未満の超短時間雇用という働き方」「医療機関と就労支援機関の連携と地域のネットワークづくり」「企業の抱える課題への対応 うつ病のリワークと自閉症スペクトラム」「健康づくりや障害者雇用に前向きな中小企業の認証」について、2時間ほどお話しました。

午後は、ハローワーク松山上席職業指導官の宮本吉康さん、宇和島病院医師の渡部亜矢子さん、株式会社グロップサンセリテ(グロップの特例子会社)統括部長の高田正吾さんからの事例報告があり、その後、障がい者就業・生活支援センターエール(新居浜市)の村尾勉さんも加えて、ディスカッションを行いました。フォーラムの参加者は60名ほどで、医療機関からは宇和島病院を含む県内5病院からの参加がありました。

(講演資料)

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