第47話 在庫補充を確実に行う工夫

第46話で紹介した徳島県にあるホウエツ病院では、障害のある職員の業務の一つとして「オムツ・おしりふきの補充」があります。この業務についても、カード式マニュアルが用意されていて、病棟にある保管スペース(リネン庫)に保管されているオムツやおしりふきについて、品目ごとに定められた定数を下回っている場合は、倉庫から必要数を運んできて補充するという手順が示されています。この作業を確実に行うため、カード式マニュアルに示されている在庫チェックの様式と同じものを印刷した紙に、リネン庫ごとに各品目の定数を記載したものを用意し、これをカード式マニュアルと一緒に現場に持参するようにしています。リネン庫では、その日の在庫状況を確認した上で、補充が必要な数を紙に記載することで、障害のある職員も間違えることなく必要数を倉庫から運んできて補充することができています。マニュアルとともに、こうした毎回の作業を確実に行うための工夫があると、より確実に作業が行われるようになり、障害のある職員が貴重な戦力となっていくことが分かります。