ヤマト福祉財団の「平成31年度障がい者福祉助成金」の決定

公益財団法人ヤマト福祉財団は、心身に障がいのある人々の「自立」と「社会参加」を支援することを目的とした活動の一環として、障がいのある方々の福祉増進を目的とした事業活動を支援する助成を行っています。平成31年度の助成事業の公募に際し、当ネットワークから「夢を叶えるDocter’s Network」について応募したところ、当該事業に助成いただくことが決定された旨の連絡をいただきました。

事業の趣旨は下記の通りです。今後、医療機関で活躍されている障害のある医師の方に取材し、新たに開設するサイトで順次、ご紹介していきたいと思いますので、皆様がご存知の方でご紹介いただける医師の方がいれば、当ネットワーク代表世話人の依田(mediem.net@gmail.com)までご連絡いただけると幸いです。

 

【「夢を叶えるDocter’s Network」の趣旨 】

障害のある子供達の中では、憧れる大人として主治医がイメージされることが多いことに加え、自分が医療で助けられた分、将来は医療関係の仕事で恩返しをしたいと考える若者もいます。しかしながら、障害がありながら働いている医師の情報があまりに少ないため、自分が働くイメージを持てず、医師への夢を断念してしまうことも多いようです。自分と同じ障害がありながら、活躍されている医師がいることを知れば、将来にも希望を持てるでしょうし、自分が辛い思いや不安な思いをした分だけ、患者の気持ちを理解した医師になれるのではないでしょうか。

一方で、医師になった後に交通事故や脳卒中等の病気で障害のある状態となる方も少なくありませんが、同様に情報が少ないため、医師として働き続けることに不安を感じる方も多いです。自分と同じ障害でも活躍している医師の情報が得られれば、早い段階から仕事への復帰に計画的に取り組めるでしょう。

本事業は、ヤマト福祉財団の奨学生を始め障害のある医師の皆さんに協力いただき、医師として働く上での工夫を共有するとともに、医師を目指す若い学生や中途障害の医師の皆さんに役立つ情報を発信していく、ネット上のコミュニティを立ち上げるものです。

具体的には、情報発信の基盤となる情報を収集するため、障害のある医学部生や現職の医師等に取材するとともに、医学系大学や医療関係団体等にアンケート調査を実施し、障害のある学生への配慮や障害のある医師の活動に関する情報を収集します。並行して、情報発信のためのホームページを開設し、先輩医師の経験談や障害種別の工夫事例等を閲覧できるようにするとともに、関係機関・団体の協力を得てホームページの周知を進めます。