気象庁本庁での障害に関する理解の促進・啓発のための研修会の開催(2022年1月19日)

気象庁では「気象庁障害者活躍推進計画」において「庁内職員の障害に関する理解の促進・啓発のため、気象庁独自でも研修や講演会を行う」旨を定めていますが、その具体化として、2022年1月19日に気象庁本庁職員を対象とした研修会が開催されました。新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、研修会は対面ではなくteamsで行われ、当日視聴できない職員は講演録画を視聴できるようにされました。

今回の研修会は、障害者雇用の担当者だけでなく、広く職員全体を対象としたものであることから、講演の第1部では「障害の視点で考える職場の多様性」についてお話しした上で、第2部では「公務部門での障害者雇用」について講義しました。第1部では、職場には多様な人材が存在しており、多様性の一つとして「障害」があるという理解が必要なこと、多数派は「配慮」を受けていることに気づきにくいが、多数派も実際には「配慮」を受けているに気づくことが必要なことについて、ビデオ映像も使いなから説明しました。

気象庁では、全国に5箇所ある地方管区気象台と沖縄気象台でも同様の研修を行うことを計画しています。障害者雇用担当者を対象にした研修には「国機関職員の障害者職場適応支援者養成セミナー」などがありますが、職員全体を対象にした研修を実施している省庁はほとんどありません。障害のある職員が安定的に働けるためには、上司や同僚など同じ職場で働く職員の理解が不可欠です。今回のような研修会が他の省庁でも開催されるようになれば、公務部門の障害者雇用も新たなステージに進めるのではないでしょうか。

(講演資料)

第1部「障害の視点で考える職場の多様性」

第2部「公務部門での障害者雇用」