福岡労働局・福岡障害者職業センター主催ワークショップでの博愛会病院の事例発表

福岡労働局と福岡障害者職業センターの主催で、第1回事業主支援ワークショップ「医療機関での障害者雇用の進め方〜先進的な取組を展開している医療機関の情報をお届けします〜」が令和5年年6月16日(金)に、しんくみ赤坂ビル(福岡市中央区)で開催されました。講師は、当ネットワークのメンバーである特定医療法人財団博愛会介護事業部事務長・障害者雇用推進室室長の呼子修一さん、障害者雇用推進室ジョブコーチ主任の仲西千絵さんと、博愛会病院看護部長・教育研究室室長の田中素子さんの3人です。

呼子さんからは、障害者雇用の推進体制、業務の種類、院内での職域開拓、業務スケジュール、採用(実習)の流れ、キャリアアップ、評価の仕方など、現場に役立つ情報が提供されました。仲西さんからは、ジョブコーチの役割に加え、個人ごとの業務スケジュールの立て方、作業マニュアルの作り方など具体的な支援内容について説明がありました。田中さんからは、障害者雇用について院内での理解を深めるための取組み、障がい者雇用者(ケアメイト)を受け入れた現場の職員の声、看護管理者としてケアメイトを受け入れたことの意義について話されました。介護人材の確保が難しくなる中、ケアメイトは病院において看護・介護職の負担軽減を図るための貴重な戦力として、無くてはならない存在になっているとともに、労働力だけではない価値を生み出しているという看護部長の説明からは、医療機関の障害者雇用には法令遵守にとどまらない積極的な意味があるというメッセージが伝わったと思います。

法定雇用率の引上げと除外率の引下げが迫る中、障害者雇用をどう進めるか頭を悩ましている医療機関も多いでしょうが、3人の講師のお話には現場の職員に役立つノウハウが満載で、これから障害者雇用を進めようとする病院にとっては、大変参考になったことでしょう。

(講演資料)

「医療機関での障害者雇用の進め方」(呼子講師・仲西講師資料)

「障がい者雇用者(ケアメイト)と共に働く」(田中講師資料)